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AEDのやさしい使い方(1)。

AEDは、「心停止状態(心臓が完全に止まっている状態)」の時ではなく、「心室細動(心臓の血液を送り出すポンプ機能が停止している状態)」の時に電気ショックを与え、それを回復させる(除細動)ための機器であることは、すでに説明したとおりです。AEDが「自動対外式除細動器」と呼ばれているゆえんです。

心室細動は放置すると1分間におよそ10%ずつ回復率が落ちていくため、現場においては、一刻も早くAEDを使用した「除細動」の処置が必要になります。

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AEDのやさしい使い方(2)。

AEDの機器の使い方の基本的手順は、AEDのやさしい使い方(1)。で説明したとおりとなりますが、実は現在は以前の手順と多少異なり、すぐにAEDの使用に入らずに『「人工呼吸」や「連続心臓マッサージ」による「心肺蘇生法」を最初に行い、その後できるだけすみやかにAEDを使用すること』、という手順に修正されています。


この修正は、アメリカ心臓協会が制定した『心肺蘇生法国際ガイドライン』によってなされた内容がベースになっています。

心肺蘇生法国際ガイドライン』とは、心臓突然死、急性心筋梗塞、脳卒中などに対応した、救命救急処置の国際統一ガイドラインです。

このガイドラインは、救急医療における絶対的な指針として世界各国に受け入れられており、2000年に最初のガイドラインを発表後、現在は最新版として『心肺蘇生法国際ガイドライン(G2010)』が発表されています。

心肺蘇生法国際ガイドライン 2010のポイント(日本救急蘇生普及協会)

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AEDのやさしい使い方(3)。

それでは、手近なところにAEDがある場合の、救命手順について解説します。


まず大前提として、『周りに誰かいる場合には手助けを求め、役割分担をする』ようにしましょう。

一人しかいない場合はまず大声を出して、手伝ってくれる人を可能な限り呼ぶようにします。

幸いにしてその中に医師の方がいた場合には、基本的に心肺蘇生AEDをお願いし、自分はヘルプの側に回るようにしましょう。

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AEDのやさしい使い方(4)。

AEDのやさしい使い方(3)。からの続きです。ひき続き、日本赤十字社  一時救命処置の手順のフローチャートも、あわせてご参照下さい。


さて呼吸を確認後、呼吸をしていないことがわかった場合は、「人工呼吸」と「連続心臓マッサージ」を行います。

AEDのやさしい使い方(2) でご説明のとおり、現実的に「人工呼吸」をちゅうちょする場合も多いので、ここでは「連続心臓マッサージ」のみを行う、ということで解説します。

人工呼吸を行わずとも、「連続心臓マッサージ」だけで、十分に効果があるといわれています。

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電極パッド、貼付けの注意点。

これまでお話してきたとおり、AEDは、私たち一般市民が直感的に操作でき、使いやすいよう説明にも工夫がこらされています。

しかし「除細動」の効果を最も発揮するために、「電極パッド」を貼り付けるときは多少の注意が必要です。

AEDの講習を受けていない人がやるミスで一番多いのが、この「電極パッドのつけ方」だといわれています。

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AED、その他Q&A(1)。

いざAEDを使う場合、「こういったケースで、AEDを使っても大丈夫なのだろうか?」という不安が起きそうな、いくつかの代表的ケースをとりあげ、AED、その他Q&A(2)。と共に「Q&A形式」で解説します。

Q:妊婦さんが患者の場合、AEDを使ってもかまわないのか?

A:問題ありません。AEDの使用に関しては、妊婦さんもそうでない人も、同じやり方になります。

むしろ母体の心肺停止状態が続くほうが胎児への影響が出る可能性があるため、できるだけすみやかに措置を行う必要があります。

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AED、その他Q&A(2)。

Q:倒れている人が貴金属をつけている場合、AED使用時は外したほうがよいか。

A:できれば、外したほうがよいでしょう。外すことができない状況の場合にもAEDは使えますが、その場合は、電極パッドを金属面に接触させないようにして下さい。

AEDによってはアクセサリー等を切るためのハサミを付属品として備えている製品もあるので、その場合は利用するのもよいでしょう。

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