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AEDとは何か、90秒で理解する。
AEDとは、「自動対外式除細動器」のことです。
Automated External Defibrillator(自動対外式除細動器)の頭文字をとって、AEDと呼ばれます。
よくTVドラマなどで、医師が機械を手に取って「流すぞ!離れて!」「ガシャン!」と、意識のない患者に
電気ショックを与えるシーンを、ご覧になったことはありませんか?あの機器です。
以前は医師や救命救急士に使用が限られていたこのAED、2004年7月から、私たち一般市民も使用することが認められました。
もちろん、AEDの講習を受けていなくても、使用することができます。
2005年に愛知県で開催され、来訪者が約2,200万人超となった「愛・地球博」においては、会場内のおよそ100ヶ所にAEDが設置され、その使用によって3名が命を救われました。
現在では、病院や救急車にはもちろん、空港・駅・スポーツクラブ・ホテル・学校・企業などを中心に設置されています。
東京都の都営地下鉄ではすでに全駅への設置が完了していますし、鉄道駅でも新幹線の駅や主要駅を
中心として、AEDの導入が進んでいます。
駅のホームなどで、AEDと書かれた装置をご覧になられた方も多いでしょう。
AEDは、一言で言えば、心臓に電気ショックを与えるものです。
ただし、誤解のないようにしたいのは、心臓が完全に止まっている状態、すなわち「心停止」を回復させるための機器ではありません。
そもそも、「心停止」では、この機器自体が動作しません。
AEDは、心室細動(しんしつさいどう)という、心臓の筋肉がけいれんして、血液を全身に送り出す機能を失った状態となったときに、電気ショックを与えることによって回復させる(「除細動」と言います)ための機器です。
電気ショックを与えることが、心室細動の唯一の治療方法といわれています。
日本では、心臓病による突然死は、年間数万人に上るといわれています。
救急車が現場に到着するまで、平均で6分程度かかります。
救急車の到着以前にAEDを使用した場合は、救急車が到着してからAEDによる治療をした場合よりも、救命率が数倍高いことが、データ的にも明らかになっています。
電気ショックを与えるとはいえ、時間がたてばたつほど、成功率が1分ごとにおよそ7~10%も低下していきます。
救急車が到着した6分後に行った場合の蘇生率は、平均で5割を切るそうです。
したがって、救急車を呼んでいる間に、現場に居合わせた私たちが、AEDによる処置を施せたならばもっと多くの人命を救える可能性が高まるということで、数年前に一般市民によるAEDが認められたわけです。
一般市民がAEDを使用する際は、緊急避難的に一、二回のみ行われる行為であり、医師法で定める「反復継続の意思を持って行われる医行為」には該当しないということで、行政上の解釈がなされているようです。
ですので、万一AED使用後の結果が良い結果に終わらなかったとしても、人命救助を目的として行った行為なのですから、緊急時に限られた状況下で救助を試みた者が、刑罰を受けたり損害賠償など民事上の責任を問われることは、無いといってよいでしょう。